御年神社について
三柱の年神様
大年神 ~オオトシノカミ~
スサノオノミコトとカムオオイチヒメの子。
その兄弟神ウカノミタマカミ、御子であるミトシノカミ年神とともに、
五穀・食物を司る神として知られている。
若年神 ~ワカトシノカミ~
オオトシノカミの孫にあたり、
ハヤマトノカミとオオゲツヒメの子とされています。
稗田神 ~ヒエダノカミ~
この地方の豪族で国神であり、五穀豊穣を願う神としてお祀りしたものと考えられます。
ハヤマトノカミとオオゲツヒメの子とされています。
御年神社の成り立ち
応永四年(1397年・室町時代)、当時の領主である藤原氏が天下泰平・国家安穏・万民安泰を祈願して現在の三股町宮村地区の神社として建立したものであると社記にあります。
国内においては各地で農地の支配権を目的とした争いが続いており、領主が土地を治めるという荘園制度は崩壊の兆しをみせていました。そこで、領主藤原家光が領地の安穏を祈願して建立したものであると伝えられています。
昔は神社を「デメジンさま」と呼んでいたそうです。これは庄内地理誌に社名の記載が『歳大明神ミトシダイミョウジン』とあることから、「大明神(ダイミョウジン)」の呼び名が略されて「デメジン」になったといわれます。古くから人々に愛され大切にされてきた事がうかがえます。寺社奉行が所管する時代には、社領内を氏子区域と定め神社を中心に政事が行われ、大宮司には屋敷、御料田、石高が与えられていました。また、寛永年間(1624年)並びに延宝年間(1673年)に改修改築が行われていることも記されており、たいへん由緒深いお宮であったことが見受けられます。
年神様がもたらす恵み
御年神社のご祭神である、オオトシノカミ、ワカトシノカミ、ヒエダノカミは年神様と呼ばれ、穀物の神様です。穀物は神々から生まれ、日本人の命の源である稲穂は天照大神(アマテラスオオミカミ)より授かったことが日本神話に記されています。暖かな春の訪れである1年のはじまりは、米作りのはじまりです。今年も素晴らしい秋の実りをいただくことを願い、種籾から早苗の準備にとりかかります。穀物の神である年神様はその年に豊作をもたらすとして、古より米と共に生きてきた日本人に大切にされてきました。
いまも変わらず、米は日本人の生活に欠かすことのできない主食であり、私たちは現代においても年神様の大きな御恵をいただいて生きていると言えるでしょう。また、豊作をもたらす年神様は事業繁栄、家内安全、厄除招福など新年に多くのご利益をもたらすとされます。お正月はもちろん年間を通して多くの人々が厄祓いや健康長寿、家内安全、事業繁栄を願いお参りされています。年神様に日々の御恵を感謝し、またこれからも更なる『実り』をいただいて、皆さま素晴らしい歳をおすごしください。
祭典日
1月1日 | 元旦祭 | 中祭式 |
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3月7日 | 祈念祭(春祭) | 大祭式 |
7月7日 | 六月灯(夏祭り) | 中祭式 |
11月7日 | 例祭 | 大祭式 |
11月23日 | 新嘗祭 | 大祭式 |
12月31日 | 歳晩祭 | 中祭式 |
12月31日 | 大祓祭 | 中祭式 |
三股町四社参り
人生に「実り」をもたらす新春万福の神様が祀られています。多くの方が新年や人生の節目にお参りし、良い年になるようお祈りします。
稲荷神社の「イナリ」とは、「稲が生る(いねがなる)」が語源とも言われています。命の根でもある穀物の神のお力で、「健康長寿」のご利益をもたらされます。
古事記でも有名な国造りの神様。多くのご利益に縁深く、「商売繁盛」には特にご利益があります。社殿東側の新磯神社(ニイソジンジャ)は、地元の神様として大切にされています。
火を司る神、かまどの神を祀る神社です。武の神も祀られており、「必勝成就」にもご利益の高い神社です。